2013年11月30日土曜日

妻が咲かせたバラ

11月になってから,プランターのミニバラの花が増え始めました。

あとからあとから花が咲いてきます。


寒くなればなるほど増えるようです。


バラは5~6月と勝手に決めていたので,肥料も与えないし,手入れもしていません。


妻が毎朝水をあげているだけです。


不思議です。




4年前,妻がミニバラがほしいというので,赤とピンクの小さな鉢植えを買ってきました。


そのころ住んでいたアパートは,防犯のためにベランダのフェンスが高く,植木鉢を置いてもあまり日が当たりません。

妻は花が大好きでも,水をかけることしか世話ができず,私は花の知識がほとんどないので,小さな花を買ってきては枯らしていました。



妻は大喜びで,毎朝水をかけていました。

私は,今度こそ枯らさないようにと,肥料や殺虫剤を買ってきたりしました。

でも,1年後の春には花が咲かなくなり,秋には全体が茶色になって,立ち枯れてしまいました。




それでも妻は,毎朝欠かさず水をかけていました。

冗談のようですが,雨の日も水をやっていました。
かけた水がすぐに氷るほど寒い朝にも,水をやっていました。

枯れてるんだから,もうやめたらどうだと私が言っても

「きっと咲くもん」
と言って,やめようとしません。



次の春。

朝,私が出勤前の身支度をしていると
「咲いたよ~!」
と,妻の嬉しそうな声がしました。

まさか,枯れたバラに花が咲いたの?と思って見に行くと,

そこには,黄色い花が・・・



「これ,タンポポじゃないか」

「え~?」
「バラじゃないことぐらい,見てわからないのか?」
「・・・」
「もう,バラは終わったんだよ。タンポポを育てるか?」
「や〜だ,タンポポ取ってよ。きっとバラが咲くんだから」

この自信がどこから湧いてくるのかわかりませんでしたが,普段の気晴らしが 散歩ぐらいしかない 妻の楽しみになるならいいかと,タンポポを抜いてやりました。



そして,立ち枯れてから1年後,本当にバラの花が咲いたのです。

それは,赤でもピンクでもなく,白いバラでした。栄養が足りないという感じでした。

急いで肥料を買ってきました。

そのうち,一つ,二つと,色のついた花が咲き始めました。

「すごいな。お前の勝ちだな」
私が言うと,妻は嬉しそうに
「ね~,咲いたでしょ?」
と,笑いました。



それから,このミニバラは,季節に関係なく,いつも花を咲かせています。

どんな時にも,一つは咲いています。

そして,時々思い出したようにたくさん咲き始めるのです。




不思議なバラです。


2013年11月28日木曜日

2001年宇宙の旅


「SF映画の金字塔」と呼ばれて久しい。

映画作家の中にも,数多くのキューブリックファン,「2001年」ファンがいる。
特にジェームズ・キャメロンの,「2001年」への偏愛ぶりには驚かされる。
「エイリアン2」の冒頭で「ガイーヌ」が流れた時には,耳を疑った。こんなに露骨に真似をして,恥ずかしくないのかと思った。
「アビス」は「2001年」を深海に移したような映画だ。スターゲイトのようなものまで出てくる。
SF映画のみならず,「トゥルー・ライズ」「タイタニック」にまで「青きドナウ」が流れていると,これはもう,キャメロンの愛を認めざるを得ない。

かくいう私も,「2001年」は数え切れないほど観た。

初めて観たのは,高校生の頃だった。
家庭用のビデオなどなかった時代で,劇場でのリバイバル上映だった。
映像の美しさと,内容の難解さに,呆然とした。

友人と,難解な謎について,時間を忘れて語り合った。

モノリスとは何か? スターチャイルドは何なのか?
答えが出ないから,いつまでも飽きなかった。

そして,社会人になり,学生ほどの暇がなくなるにつれて,観る機会も減っていった。




先日,BSで放映されていたので,久しぶりに観た。

若い頃と比べて,驚くほど印象が違っていた。もちろん,映画が変わったのではない。私が変わったのだ。


私が,大人になっていた。


若い頃は,モノリスは神だ,宇宙人の道具だなどと,さまざまに想像を巡らせたものだが,今になってわかった。

キューブリックだって,答えはわかっていないのだ。

わからないから,ただの黒い板にしたのだ。
(企画の段階では,モノリスは透明という設定だったという。当時は透明度の高い板が作れなかったのでやむなく黒にしたそうだ)




人間を進化させた何かがあったとしたら,おもしろいね。
それは,どんな形をしているのだろう?
人間を超越した存在の形や色なんて,人間が想像できるわけないよね。

キューブリックは,モノリスを通して,そう語っているのだ。

黒い板に,黒い字で 「わかりません」 と書いてあるのが見えるような気がした。

でも,それは決してふざけた態度ではない。わからないことをわからないと認めること,それこそ科学ではないか。

そうなのだ。この映画は,「人類はどこから来て,どこへ行くのか?」という疑問を観客に投げかけるだけで,それに対する回答など示してはいない。映画を何回観ても,答えが出ないわけだ。だって,映画は「わかりません」と言っているのだから。

そうとわかったら,この映画が,以前にも増しておもしろくなった。
スペースシャトルと宇宙ステーションが躍る,優雅なワルツ。
広大な宇宙空間での,ディスカバリー号の孤独。
呼吸音しか聞こえない,船外活動の息苦しさ。
意識を奪われていくHALの不気味さ。
もともと感じていた印象が,さらに魅力的になって目と耳を刺激する。
小賢しい,余計な思索など捨ててしまえば,この映画の美点がより鮮明になってくる。




おっと,もうスター・チャイルドが豪華なベッドの上にいるぞ。
この胎児が何を意味するのかって?
何でもいいんだよ。「人類が新しくなった」ってことだけわかれば,どう新しくなったかは,どう新しくなってほしいかは,各々が自由に考えればいいことさ。


そう,私だって大人になったのだ。
私はもう,自由なのだ。

2013年11月24日日曜日

日産リーフ スタッドレスに換えた

日産リーフ

8月31日から乗っています。

電気モーターだから,無音で走ります。

当然,振動もありません。

発進が,超速いです。異次元の加速が体験できます。

走ることに関しては,まったくストレスがありません。


最大のストレスは,「バッテリー残量」です。

100km走ると,充電スポットを探さなければ落ち着きません。

もちろん,自宅で充電していますが,1時間充電しても,その分の走行可能距離は,20~30kmくらいです。

夜中に,急な用事でもできたらどうしようという不安はあります。

日産のお店などに,30分程度で充電できる設備はありますが,夜,お店が閉まっていれば使えません。


勤労感謝の日に,タイヤをスタッドレスに交換しました。

「タイヤ館」のスタッフの人に相談して,リーフの最大の弱点である航続距離が,できるだけ伸びるような選択をしました。


標準のタイヤとホイール



タイヤサイズは,標準の205/55 16インチから,一段階細い195/60 へ。

これで,接地面積を減らして,転がり抵抗を減少させたい。

さらに,予算の範囲でなるべく軽いアルミホイール(7kg)を選択。

標準のスチールホイールは,信じられないほど重かった。
バネ下が重いと,効率も悪いし,乗り心地もよくない。


日産のメカニックの人によると,タイヤをスタッドレスに交換すると,航続距離が3割程度短くなるそうですが,果たしてどうなりますか。



これまでの,平均「電費」。

電費とは,1kwhで何km走れるかという数値。

標準タイヤ,時々エアコンという使い方で,平均8.1kmでした。

これが下がることは間違いないのですが,それがどのくらいか,です。

2013年11月23日土曜日

桐生は紅葉が見頃 うどんも食べ頃

今週も紅葉を見たくて,
群馬県は桐生市「桐生川ダム」周辺に行ってきました。




桐生川をせき止めてできた「梅田湖」。




梅田湖にかかる「梅田大橋」




梅田大橋の横に,今日のお楽しみ
うどん店「雪の屋」




ここの特徴は,桟敷席,外の座敷があることです。








桟敷席からの眺め。梅田大橋が見えます。
なんと贅沢なうどん屋さん。

今日は日差しの暖かい小春日和。
すべてが上手くいってるぞ(^^)




讃岐うどんのような強いコシはないが,
柔らかくもっちりとしているのが関東のうどん。
しみじみと美味しい。
私はこっちの方が好きですね。




「雪の屋」を出て山道を登っていくと,路上駐車の車の列が・・・。





どうやら,紅葉と清流の撮影スポットのようです。
カメラが趣味の人には有名な所なのだろうか。






人がたくさんいるのに,静かでした。




山を下りると,桐生の町中でなぜか「八木節」をやっていました。

空が青い日でした(^^)

2013年11月17日日曜日

囲炉裏の茶店「鹿火屋(かびや)」

平地では,まだ木々が赤く染まり切っていないので,山に行ってみることにしました。

伊香保温泉のちょっと手前,
「水沢うどんの大澤屋」と
「鹿火屋」です。



13:00過ぎに着いた「大澤屋」は,ものすごい混雑。
大繁盛に慢心しているのか,客の扱いが雑。



杖や車いすで床が汚れるのが嫌なら,床暖房の贅沢なフローリングはやめたらどうですか?



うどんはもっちりとして美味しいのだが,どうにも おもしろくない。



美味しかったけど,残念だった。









気を取り直して榛名湖まで登り,紅葉を鑑賞した後,

今日のいちばんのお楽しみ,「鹿火屋」へ。


榛名湖から伊香保温泉を通り越して,
山を下ること20分。






外には水車小屋。



中には囲炉裏がある,素敵な茶店。



本物の古民家だから,天井は囲炉裏の煙で黒光りしている。




甘酒300円。
くずもち350円。
里芋を炭火で焼いて田楽味噌をつけた「いもぐし」300円。



ラムネもある。



竹馬もあるよ(^^)





今日の妻の名言

1 紅葉の情報をスマホで検索しながら

  「ハルナヤマはラクバだって」

  相撲取りが馬から落ちたのではなく,
  「榛名山(はるなさん)は落葉(らくよう)」の意。

2 あちこちに群れるススキを見て,

  「もう,お花見はおわったけどね(^^)」

  「お月見」の意。

3 鹿火屋の水車を見て
  
  「これ本物? 電気がつくの?」

  昔の水車小屋は,発電機ではない。


2013年11月16日土曜日

オリジナル インド・パキスタンカレーの店 マディナ(またはマーディナ)

先週の「スビ・マハル」に続き,伊勢崎市の知る人ぞ知るカレー店をご紹介します。

JR伊勢崎駅の北口を出て300メートルほど歩いたところ。




前方に伊勢崎市のシンボル「華蔵寺(けぞうじ)公園」の大観覧車が見える。



と,そこに,いかにも上級者向けのたたずまいの店舗が出現。

屋号は,正面に「マーディナ」,側面に「マディナ」と,訪れる者の心を早くもかき乱す。





側面から見ると,「・きとり」の文字。前のオーナーの業務内容も大切に残してある。




「インド」の文字も見えるが,実際はパキスタン色が強いと思われる。




駐車場には巨大なパラボラアンテナ。これで祖国へ日本の情報を送信・・・ではなく,どこかの国(言葉がわからない)の,クリケットの試合の中継などを受信している。




入り口のドアも,訪れる者のチャレンジ精神をあおる佇まい。









店内は「海の家」っぽいが,清潔感がありほっとする。




先週の「スビ・マハル」同様,この店も値段が安い。カレーがどれも400円で,ナンが2枚ついて500円。




ダルカレー(豆のカレー)とナン2枚。
ナンはチーズとトマトを乗せたらピザになる感じ。
2枚は多すぎる。
銀のカップにはヨーグルト。
カレーはかなり辛いが,ヨーグルトを入れるとマイルドで食べやすくなる。

お盆は,「朝鮮飯店」のランチセットがのってるお盆と同じだった。





「ホウレンソウカレー」。緑色で,海藻のような風味があって美味しい。




「牛肉をペーストにして煮込んだカレー」。味は,コンビニの「ツナサンド」に似ている。注文した友人は,「コンビーフだ」と看破した。




「チキンとヒヨコ豆のカレー」。これが,一般的なカレーの味に一番近かった。




私が注文した「豆のカレー」は,豆が辛いだけで,カレーの味がしなかった。

ヨーグルトで辛さを中和したら,「甘くないつぶあん」になってしまい,美味しいナンの味を わざわざ わからなくする残念な結果になった。





日本初の「スピードカレー」。
工業団地の中にある店なので,スピードと量は大事な要素なのだろう。

他に,「お花見弁当」などもあり,なかなか商売熱心な店であった。






ナンは,とても食べ切れる量ではない。
そこで,お店の片隅に,「お持ち帰り用の袋」が用意されていた。

おいしいので,おみやげにいいです。

外見は悪いが・・・。