2014年12月9日火曜日

食わず嫌いだった映画 その1「ラストスタンド」

 カリフォルニア州知事を辞めてから,借りを返すかのように次々と映画に出演しているシュワ。
 筋肉バカアクションはもういいよ,と敬遠していた。

 暇だったので,WOWOWで録画しておいたものを観たのだが・・・

 面白かった。

 基本は大バカ映画だ。

 敵役の麻薬王が,アメリカからメキシコに逃亡するために,わざわざ飛行機を降りて1,000馬力のスーパーカーに乗り換えるとか(車が好きだからという理由),そのスーパーカーが一晩中飛ばし続けても全く給油しないとか,
 極めつけは,シュワの部下であるカウボーイハットのおやじが,相手のミサイル攻撃を受けても煙の中から無傷で立ち上がるとか(なぜ助かったかの描写はなし),とにかく無茶苦茶である。

 このいい加減さは,シュワが若い頃の「コマンドー」にも似ているが,あの頃の筋肉バカ映画よりもなぜか心地よい。

 その理由は,シュワが年をとって「少し弱くなった」ことにあるようだ(ターミネーターよろしく店のショーウィンドーを吹き飛ばして倒れたシュワがしばらく立ち上がれず『年だなあ』とボヤく場面が秀逸)。

 どんな役をやっても「無敵」であることが前提だった過去に対して,「ラストスタンド」のシュワは,保安官として優秀であるが無敵ではない。

 かつての漫画的な無敵ぶりを,件のカウボーイハットのおやじたち,正義の味方チームで少しずつ分担しているのである。

 強さを分担することで,シュワのユーモア演技に味わいが出ている。


 最後は,見るからに優男の麻薬王と素手の殴り合い。

 無敵ではない,人間らしいシュワの勝利を観て,溜飲が下がった。

 気楽に観られる西部劇で,食わず嫌いせずに早く観ておけばよかったと思った。

80点。
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