カリフォルニア州知事を辞めてから,借りを返すかのように次々と映画に出演しているシュワ。
筋肉バカアクションはもういいよ,と敬遠していた。
暇だったので,WOWOWで録画しておいたものを観たのだが・・・
面白かった。
基本は大バカ映画だ。
敵役の麻薬王が,アメリカからメキシコに逃亡するために,わざわざ飛行機を降りて1,000馬力のスーパーカーに乗り換えるとか(車が好きだからという理由),そのスーパーカーが一晩中飛ばし続けても全く給油しないとか,
このいい加減さは,シュワが若い頃の「コマンドー」にも似ているが,あの頃の筋肉バカ映画よりもなぜか心地よい。
その理由は,シュワが年をとって「少し弱くなった」ことにあるようだ(ターミネーターよろしく店のショーウィンドーを吹き飛ばして倒れたシュワがしばらく立ち上がれず『年だなあ』とボヤく場面が秀逸)。
どんな役をやっても「無敵」であることが前提だった過去に対して,「ラストスタンド」のシュワは,保安官として優秀であるが無敵ではない。
かつての漫画的な無敵ぶりを,件のカウボーイハットのおやじたち,正義の味方チームで少しずつ分担しているのである。
強さを分担することで,シュワのユーモア演技に味わいが出ている。
最後は,見るからに優男の麻薬王と素手の殴り合い。
無敵ではない,人間らしいシュワの勝利を観て,溜飲が下がった。
気楽に観られる西部劇で,食わず嫌いせずに早く観ておけばよかったと思った。
80点。
最後は,見るからに優男の麻薬王と素手の殴り合い。
無敵ではない,人間らしいシュワの勝利を観て,溜飲が下がった。
気楽に観られる西部劇で,食わず嫌いせずに早く観ておけばよかったと思った。
80点。
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